マラゲ ペルシャ絨毯

これも産地の名前。20年以上前には「ペルシャシルク」の超出物といううたい文句で相当売れたが何かとクレームが多く、現状では少なくなってきている。
一番の問題は、水に濡れたられ大変。ヒドイものは、あっという間に柄が判らなくなる程色泣きが出る。これは一言で言えば「手抜きの染色」。染色工程が簡素で色留め工程なども省かれている。風合いがバリバリに固く(コシが強い)また原色で品の悪い安っぽい色を使用。手触りも良くない。
シルクの目玉品」とか「超出物」と言われたらマラゲの恐れあり。柄はリアルでも細かさ自体は大差がないので、マラゲの柄の細かいものは要注意です。柄が細かいかどうかは本来デザイン上の問題なので「柄が細かいイコール品質が良い」とは言えないのです。
マラゲは総じて一般的な平凡なデザインが多く、使用している色は原色系。リアルクム等の良い絨毯ほど上品で深みのある中間色を使っています。
私見ですが、シルクのペルシャ絨毯をお買いになるとき、できれば「リアル」をお勧めしますが、価格的に予算があればサイズを一つ落として、あくまでも「リアル」にするか、サイズを落とせない場合は「ザンジャン」の上級グレードで「リアル」にできるだけ近い物を狙うかが良いと思います。「ザンジャン」ならば少なくとも「色泣き」のリスクは少ないかと思います。
注)この色泣きのトラブルは「クリーニング&補修」の項に実際起こったトラブルの事例が載っています。
私共、今までの数々の「マラゲ」のトラブルを見聞きしてきましたので、どうかマラゲに引っかからないようにといつも願っています。マラゲもシルクの糸で織られている以上、織りはそこそこ細かいので手間がかかっているので高価です。他には何も良いところがないのです。粗悪品のわりに高価な代償を払う。これが私の一番気になるところです。「見かけ倒し」と言う言葉がぴったりの表現です。
マラゲを買うくらいならペルシャウールの良い物が買えますのでその方が絶対お得です。
ウールの産地でももちろん「産地偽装」的なものがありますが、シルクの粗悪品よりずっとましだと思います。というのはウールの場合はかなり程度の低い物でも「色泣き」もマラゲみたいにひどくはないですし、実用的にも意外とちゃんとしているので比較的安心です。
この「リアル」、「ザンジャン」、「マラゲ」は特に認定証もなく業界的にもきちんと統一したものは何もありません。そしてそれぞれの産地の品質的な境界はハッキリしていません。とてもある意味、曖昧な面もありますが現実的には私共としては長年携わってきた売り手の「鑑識眼」と「良心」に基づいて扱わせていただいております。当店ではシルクの絨毯をご検討の方にはできるだけこれらの産地の代表的な物の現物をお見せして比較説明させていただいております。

 

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